俺たち中高年がこの先生きのこるには｜定年後の未来予想、働き方はこう変わる

――2035年。
あなたは、定年という言葉を最後に聞いたのがいつだったか、思い出せるだろうか。

かつて「60歳で引退し、年金で悠々自適に暮らす」――そんな未来が信じられていた。
だが、2030年代の日本に、その“定年神話”はもう存在しない。

企業の寿命は30年に満たず、AIと自動化が進んだ職場では、人間が働く理由さえ問われる時代。
それでも――仕事を続ける中高年がいる。
いや、続けざるを得ないと言ったほうが正しいだろう。

しかし、悲観する必要はない。
働き方は、確実に“自由な形”へと進化している。

2035年の中高年たちは、会社員ではなく「個人事業主」として生きている。
好きな時間に働き、好きな場所で、人やAIと協働する。
オフィスは消え、カフェや自宅が仕事場になる。
通勤という概念も、もうない。

仕事の相手は“会社”ではなく、“プロジェクト”。
AIがマッチングを行い、スキルと人間性に合った案件を紹介する。
ひとつの会社にしがみつく時代は終わり、
“あなた”という存在が、ひとつのブランドになる。

だが――そこで問われるのは、「何ができるか」ではない。
「どんな人間なのか」だ。

AIが完璧な成果を出す時代、人は“信頼”と“共感”で選ばれる。
誠実に働き、誰かに喜ばれ、ありがとうを積み重ねる人こそが、
AI時代の“成功者”になる。

また、2035年の副業は“副”ではない。
ひとつの収入源に頼らず、3つ、4つの仕事を掛け持ちするのが常識になる。
ライターをしながら介護サポート、週末はオンライン講師。
まるでパズルのように仕事を組み合わせ、自分のペースで生きる。

そして――定年後の働き方のキーワードは「仲間」だ。
同じ価値観を持つ人たちと繋がり、学び合い、支え合う。
ひとりでは不安でも、ネットの向こうには共に挑戦する仲間がいる。

2035年、定年というゴールは消える。
代わりに現れるのは――“働き続けられる人生”。
健康で、好きなことを仕事にし、社会と関わり続ける。
それが、この時代の“豊かさ”の新しい定義になる。

俺たち中高年が生きのこる未来。
それは、終わりではなく、再スタートの時代だ。

――2035年、あなたは何で食べているだろうか？
会社員ではなく、“あなた自身の物語”で生きているはずだ。

よかとロックの世界