いっしょに踊ろう Tシャツ SHIYOWA BOYS 朝、目が覚めたけど二度寝した やりたいことは二度寝だけ 毎日アッパッパー姿で会社に行き、仕事の合間に1.5Lの紅茶を飲み、帰りは商店街をふらふら歩く。検索やノート集め、炭水化物、サッカーをこよなく愛し、からあげ王子に思いを馳せ……。日々のささやかでどうでもいい出来事を“マヌケ面白い”視点で綴る、超庶民派芥川賞作家による脱力系初エッセイ集。 やりたいことは二度寝だけ (講談社文庫) 新聞の連載や文芸誌に寄稿されたエッセイをまとめた本ですが、後半の文芸誌向けの文章が前半の3割増しで面白いと思いました。 小説のときから、こちらの予想のナナメ上を行く感じはいったいどこから来るのだろうと気になっていたのですが、この本を読んで腑に落ちた気がします。 ドラクエに対する深い愛情、文房具(特にメモ帳)に対する強いこだわり、友人たちとの居心地の良い関係など、語り口が面白い上に、著者自身の人となりがじわじわ伝わってきて温まりました。 好きなものについて熱く語ることは素晴らしい。 かといって読み手に意見を押し付けるわけでもなく、怒りの感情というのもこれといって見当たらず、なんなんでしょうね、とにかく独特の面白さです。挿画も負けてません。