暗い部屋の中で、うちはスマホの画面を睨んどった。元彼の直樹のSNSページが映し出されてて、そこにはあいつが新しい彼女と笑顔で写っとる写真が並んどる。怒りと悔しさが胸を締め付けて、うちはその写真をスクロールするたびに拳を握りしめた。
「なんで、うちをあんなふうに捨てておいて、こんな幸せそうにしとんの?」
うちの中に渦巻く感情が、次第に形を変えて、ある計画が頭をよぎるようになった。
計画の始まり
次の日、うちは古びた商店街の隅っこにある、霊能者が営むっちゅう小さい店に足を運んだ。その店は薄暗くて、無数の護符やら奇妙な形した置物が所狭しと並べられとった。
店主の婆さんは、うちが何も言わんうちにこう告げてきた。
「あんた、強い恨みを抱えとるね。その男に復讐したいんやろ?」
うちはびっくりしながらも頷いた。婆さんは奥から黒い蝋燭と小さい人形を持ってきた。その人形は不気味なほどリアルで、まるで生きとるみたいやった。
「この人形に、その男の名前を書きなさい。そして、彼の写真をここに貼り付けるんや。」
うちは言われるがままに直樹の写真を人形に貼り付けて、名前を記した。婆さんは低い声で何か呪文みたいなもんを唱えて、人形に針を刺した。
「これで準備は整った。あとは、あんたがその男を思いながらこの蝋燭を毎晩灯せばええ。」
異変の始まり
数日後、うちが蝋燭を灯し続けてると、直樹のSNSに変化が現れ始めた。最初は些細なことやった。直樹が風邪をひいてるっちゅう投稿。でも、その投稿は次第に不吉なもんになっていった。
「最近、誰かに見られてる気がする。」
「家におるのに、足音が聞こえる。」
うちは内心笑いながら、さらに呪いを強めるために蝋燭を灯し続けた。でも、ある夜、蝋燭を灯した瞬間、部屋の中に異様な気配を感じた。背後から冷たい風が吹き抜けて、誰かの視線を感じた。
「誰かおるん?」
振り返ると、そこには誰もおらんかった。でも、窓ガラスに映る自分の顔が、微笑んどった。
怖い
その夜、うちは夢を見た。直樹が暗い部屋の中で誰かに追われて、叫び声を上げてた。でも、その追っとる「誰か」は次第にうち自身の顔をしてることに気づいた。
目が覚めたうちは汗だくで、心臓が激しく鼓動してた。そして、ベッドの横に目をやると、そこには直樹の写真が貼られた人形が転がっとった。でも、その人形は形を変えて、うち自身の顔をしてた。
恐怖に駆られたうちがその人形を燃やそうとした瞬間、背後から囁く声が聞こえた。
「これで終わる思たん?」
振り返ると、そこには霊能者の婆さんが立っとった。でも、その顔は婆さんのもんやなくて、直樹の顔やった。
うちの叫び声は、誰にも届かんかった。次の日の朝、うちの部屋は無人のまま、奇妙な静けさに包まれてた。
ホラー漫画は、超自然的な存在、心理的な恐怖、または人間の暗い側面を描写し、読者に緊張感や驚きを与えます。
コメント
コメントを投稿