いま、社会はかつてないほど“理不尽”が増えています。
職場の理不尽、取引先の理不尽、家族間の理不尽……。
そして国際政治でも、理不尽な要求や謝罪の押しつけが普通に行われる時代になりました。
そんな世界で、私たち中高年はどう生きればいいのか。
どう身を守れば、人生を折られずに済むのか。
まず、覚えておきたい現実があります。
理不尽な謝罪は、要求する側の“支配行動”であるということです。
こちらが折れれば、相手は「押せば動く」と理解し、
次も、その次も、理不尽な要求を繰り返してきます。
では、どう向き合うべきか。
ポイントは三つです。
一つ目。感情で動かず、事実で整理する。
理不尽な場面ほど、頭が熱くなります。
しかし、相手が求めているのは“あなたの動揺”。
だからこそ深呼吸し、状況を紙に書き出し、
「どこが正しくて、どこが間違っているのか」を明確にする。
事実に戻れば、相手の圧力に飲まれなくなります。
二つ目。すぐに謝らない。
謝るという行為は、法的にも心理的にも「非を認めたサイン」になりやすい。
たとえ一部こちらに落ち度があっても、
“即謝罪”はあなたの立場を決定的に弱くします。
まずは「確認します」「検討します」と時間をつくる。
このワンクッションが、あなたの未来を守ります。
三つ目。味方を確保する。
同僚、第三者、専門家、記録。
どんな小さなことでもいい。
“あなた一人だけの戦い”にしないことです。
人は味方がいるだけで、圧力に対して耐性が強くなります。
そして、これからの日本社会では、
理不尽な要求や謝罪の強要はさらに増えるでしょう。
人材不足、企業の焦り、社会の余裕のなさ──
すべてが、弱い立場にしわ寄せとして押し寄せてくるからです。
しかし、安心してください。
私たち中高年には、若者にはない武器があります。
経験・判断力・耐性・そして人生観。
過去に困難をくぐり抜けてきたからこそ、
理不尽に対して“折れない軸”をつくることができるのです。
大切なのは、
理不尽に振り回されるのではなく、
理不尽を“読み解き、受け流し、必要なら跳ね返す”技術を持つこと。
つまり──
逆転の交渉術を身につけた者だけが、これからの時代を生き抜ける。
あなたは、もうその入り口に立っています。
恐れる必要はありません。
正しく知り、落ち着いて判断し、一歩ずつ進めば、
理不尽はあなたの人生を壊す力を失っていきます。
未来はまだ、あなたの味方になれます。
そして──中高年の反撃は、ここから始まるのです。
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