この話は、ある一人暮らしのお母さんと、週末にしか顔を見せない息子に関するものだ。息子は毎週末、母親の家に食料や日用品を届けにくる、いわば良い息子ぶりを発揮していた。でも、この話には暗い裏があるんだ。
ある週末、お母さんと息子がいつものように過ごしていた夜、突然息子の様子が変わった。まるで別人のように冷たく、突然玄関の鍵を取り出し、外から家を施錠し始めたんだ。お母さんは最初は冗談だと思っていたけど、息子は真顔で「外に出したくない」とだけ言って、その場を離れた。
信じられないような話だけど、お母さんは自分の家の中に閉じ込められてしまった。窓も全部、息子によって事前に固定されており、扉は外からしか開かないように変えられていた。携帯もネットも、息子によって先手を打たれていて使えない状態だった。
お母さんは数日間、どうにか助けを求めようと試みたけど、息子は食事だけは毎日届けてくれた。ただ、彼がドアの向こうで何かをつぶやいているのが聞こえる。「もう、外には出させない。ここが一番安全だから…」
最後にこの閉じ込められた状況から逃れることを諦めたお母さんは、ある計画を思いついた。彼女は息子が次に食事を運んでくるとき、自分の汚れたパンティーを持っていって、交換しようと提案した。息子がなぜかそれに乗って、注意深くドアを開けたその瞬間、お母さんは全力で抵抗し、なんとか脱出を試みた。
でも、彼女が玄関のドアを開け放った瞬間、彼女の目の前に広がっていたのは、息子が「安全」と言っていた理由が突然理解できるような荒廃した世界だった。まるで世界の終わりのような…息子はおそらく、狂気じみた方法であれ、母親を守ろうとしていたんだ。
息子の「外に出させない」の言葉の意味がようやく理解できた時、お母さんは恐怖とともに息子の愛情を感じた。しかし、その瞬間も、荒廃した世界を目の当たりにして、自由を取り戻したはずの心は冷え切っていた。
息子が閉じ込めていた理由は、この恐ろしい外の世界からお母さんを守るためだったのだ。しかし、その保護が新たな恐怖を生んでいた。最終的にお母さんは、息子と再会し、二人でこの終末の世界を生き抜く決意をした。怖いのは外の世界だけではなく、愛の中にも潜む狂気だった。
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