登場人物
太郎(夫、38歳、会社員)
花子(妻、36歳、パートタイム勤務)
舞台
リビングルーム、夕食後の片付け中。
花子はシンクで皿を洗いながら、ため息をつく。太郎はソファに座ってスマホをいじっている。
花子(少しイラついた声で)
「ねえ、太郎、ゴミ出し明日なんだけど、まとめておいてくれる?」
太郎(スマホから目を離さず)
「うん、わかったよ。後でやる。」
花子(スポンジを握りしめながら)
「後で、っていつもそれで結局朝バタバタするじゃん。私がやらなきゃいけない羽目になるし。」
太郎(ややムッとして)
「そんなことないだろ。ちゃんとやるって言ってるじゃん。なんで毎回そんな風に言うの?」
花子(振り返って)
「毎回、って私が何度も言わないと動かないからでしょ! 先週だって、ゴミ袋いっぱいのまま玄関に放置してたよね?」
太郎(スマホを置いて)
「それはたまたま忙しかっただけだよ。花子だって、洗濯物溜めてることあるじゃん。俺それ文句言ったことないよね?」
花子(声を少し上げて)
「洗濯物は私が結局畳んでるでしょ! あなたは干すだけで満足してるけど、全部終わらせてるのは私なんだから!」
太郎(立ち上がって)
「何だよ、俺だって仕事で疲れて帰ってきてるんだぞ。家のこと全部花子に押し付けてるわけじゃないだろ!」
花子(一瞬黙って、冷静に)
「…誰も全部押し付けてるなんて言ってないよ。ただ、もっと気づいてほしいだけ。いつも私から言わないと動かないのが、なんか疲れるの。」
太郎(少しトーンダウンして)
「…そうか。まあ、気づかなくて悪かったよ。ゴミ、今まとめてくる。」
花子(小さく頷いて)
「…ありがと。コーヒー入れるけど、飲む?」
太郎(苦笑いしながら)
「うん、頼むよ。」
解説
このストーリーでは、夫婦の日常的なすれ違いから始まる口喧嘩を描きました。花子の不満は「気づいてほしい」という気持ち、太郎の反発は「認められていない」という感覚から来ています。リアルな夫婦喧嘩は、大抵どちらも悪気がなく、感情のぶつかり合いから小さな誤解が生まれがちです。最後はお互いが少し歩み寄って収束する、よくあるパターンで締めました。
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