自作短編小説朗読「中国人悪徳商法解決屋」
ふとした静けさの中でいきなり陳の携帯が鳴り響いた。
陳は吸いかけのタバコを消しながらゆっくりと携帯電話に手を伸ばした。
相手:「モシモシ陳さんですか、仕事をお願いしたいんですけど」
陳は外国人なまりの日本語で答えた
「誰の紹介ですか?誰に私の電話番号を聞きましたか?」
相手:「あっハイ 実はインターネットで裏の世界を検索してたら掲示板の書き込みで悪徳商法にだまされた人を非合法で解決する。の書き込みで見つけました。」
陳:「そうですか。それは間違いです。誰かのいたずらでしょう。
私はそんな事はしません。人違いです。」
相手:「ちょっチョット待って下さい。私は知ってるんです。噂を聞いたことがあります。日本の裏で解決できる中国人がいることをあなたの言葉は中国なまりですよね、それに始めに誰の紹介かと聞きましたよね。」
「お願いです。私の話を聞いて下さい。」と話を続けようとしている相手の言葉を遮るように
「私は今、爆買いツアーで日本を訪れる中国人観光客の案内をする仕事で忙しいのです。今日もこれからお客さんをドン・キホーテにつれていく所なので悪いですけど」と言いながら電話を切ってしまった。
中国人観光客の目的はドラッグストアで化粧品や薬のお土産を買ったり電気製品の買い物をするのがトレンドのようだ。
財布で金運よくなります。なんて信じてるんですか?
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