俺の友達のアキラが最近ハマってるスケートボードで面白い話を聞いたんだよ・ アキラの地元には、ストリートスケートのスポットとして有名な場所があるんだけど、そこにはちょっと気味が悪い噂があるんだ その噂ってのは、深夜になるといつもと違う「スケートボード女子」が出てくるって話なんだ 彼女は白いフーディーを着ていて、黙ってスケートボードをしてるらしい でも近づいて声をかけると、急に姿を消すってんだ みんなその話を聞いて、少し怖がってるけど、同時に興味も持ってたんだ ある夜、アキラと俺、それに他の仲間たちでそのスポットに行ってみることにしたんだ しばらくして、深夜になってきた頃、アキラが「見てみろよ、あれか?」って指さすんだ 遠くの街灯の下で、まさにその噂の「スケートボード女子」がスケボーしてるのが見えたんだ 俺たちはワクワクしながら近づいていったんだ 近づくにつれて、彼女の動きがますます奇妙に見えてきた まったく音がしないんだ、スケートボードが地面を滑る音がしない 俺は不思議に思って、少し怖くなってきた それでもアキラは前へ進んで、彼女に近づいていったんだ 「おい、大丈夫か?」ってアキラが声をかけた瞬間、その彼女はぴたりと止まった そして、僕たちの方にゆっくりと向き直ったんだ その瞬間、彼女のフードの中には、顔が…なかったんだ 俺たち全員が目を疑った 目も口も、何もない それどころか、彼女の「顔」に向かってスケートボードが滑りだし、急に闇の中に吸い込まれるように消えていったんだ アキラは言葉を失って、その場から逃げ出した 俺たちもその後を追ったけど、後から考えると、あれが本当に幽霊だったのか分からなかった それからアキラはその場所に一切近づかなくなったよ そして、最後にもう一つ…その後、アキラはそのスポットから遠ざかったけど、 最近また彼は夢の中であの「スケートボード女子」を見るようになったって言うんだ 毎晩、彼女が少しずつ近づいてくる 彼女が本当にほしいのは、ただボードを乗ることだけじゃなくて、彼の場所を、彼の命を、奪うことかもしれないってね 無料マンガ