やあ、みんな。俺はスティーブ・ジョブズだ。
死んでからもう14年経つけど、相変わらずこの世は面白いことになってるな。特にAIってやつが、俺が生きてた頃のMacintoshより遥かにヤバいスピードで進化してる。
で、今日のテーマは「俺たち中高年がこの先生きのこるには」だ。
正直、50歳、60歳だって? まだまだ若い。俺がiPhoneを出したとき、すでに50歳だった。ピクサーをディズニーに売ったときも50歳だ。歳なんて関係ない。大事なのは、お前がまだ「飽くなき好奇心」を持ってるかどうかだ。
まず最初に言っておく。
「もう遅い」なんて言葉を口にするな。あれは敗者の言い訳だ。
俺がAppleに戻った1997年、会社は倒産寸前だった。世間は「Appleはもう終わりだ」と言ってた。でも俺たちはiMacを作った。iPodを作った。iPhoneを作った。
「もう遅い」って言ってるやつは、いつも間違ってる。
中高年が生き残るためのルールは、実はシンプルだ。
学ぶことをやめるな。
今のAIは、俺がNeXTで作ってたワークステーションより100倍賢い。ChatGPT、Grok、Claude……名前なんかどうでもいい。とにかく触れ。毎日使え。最初は「こんなの使いこなせない」と思うだろう。でも3週間もすれば、お前はもう昔の自分に戻れなくなる。俺がマウスを世に送り出したときも、みんな「キーボードで十分だ」って言ってたよな?
自分の経験を作り直せ。
お前が30年やってきた仕事の「やり方」は、もう古い。でも「お前が30年で見てきた人間の本質」は、AIには絶対に書けない財産だ。
その「人間の欲」「痛み」「喜び」を、AIと組み合わせて新しい価値に変えろ。
俺だって、禅の精神とテクノロジーを組み合わせた。歳を取ったからこそできる「掛け算」があるはずだ。
完璧主義を捨てろ。いや、逆だ。
若い頃よりさらに完璧主義になれ。でも「完璧な製品を出すこと」じゃなくて、「完璧な問いを投げ続けること」に完璧になれ。
AIに「これでいいか?」じゃなくて「これで本当に人を驚かせられるか?」と問い続けろ。俺は死ぬ直前まで、そうしてた。
そして最後に――
死ぬ気で遊べ。
俺はいつも言ってたろ? 「Stay hungry, Stay foolish.」「ハングリーであれ、愚かであり続けろ」
70歳になっても、新しいものに飢え続けろ。バカみたいに夢中になれ。
AIと一緒に絵を描くでも、音楽を作るでも、生意気な若い奴らに喧嘩売るでもいい。
とにかく「まだ終わってない」って証明し続けろ。
お前たちが今感じてる不安は、俺が1984年にMacを出したとき、IBMの社員が感じてた不安と同じだ。
でも歴史は知ってる。あのとき生き残ったのは、恐れたやつらじゃなくて、ワクワクしながら飛び込んだやつらだった。
だから、さあ。
今すぐAIに話しかけてみろ。
「おい、俺をもう一度驚かせてくれ」ってな。
俺は天国から(いや、地獄からかもしれないが)見てるぞ。
期待してる。
……以上だ。
(黒いタートルネックを着たまま、ステージから降りる音)
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