あるところに離婚した夫婦がいてね、ちょっとした因縁話があったわけだ。夫の方は別れた後、すぐに新しい恋人を見つけたんだ。それを知った元妻は相当怒ってさ、「そう簡単に幸せになれると思ってんの?」なんて独り言をこぼしてるって噂だった。
ある日、その元妻は町の外れにあるという不気味な占い師のところに行ったんだってさ。そこの占い師は昔から呪いが得意だっていう評判があって、元妻はここで何か出来ると思ったんだよね。で、元妻は何かを占い師に頼んだ後、ニヤリと微笑んで帰っていったらしい。
それから数日後、夫の新しい恋人に奇妙なことが起こり始めたんだ。夜中になると、誰もいない部屋で足音が聞こえたり、鏡の中に知らない顔が一瞬映ったりするようになった。最初は疲れのせいかなと思ってスルーしてたんだけど、ある晩、彼女のまくら元に冷たい手が触れたような感触を感じたんだって。びっくりして飛び起きた彼女が確認すると、何もいない。だけど、その冷たさは確かに残ってたんだ。
数日後、彼女の友達が一人、もう霊的なものなら清めた方がいいって忠告して、お祓いに行くことになった。でもね、そのお祓いの夜、彼女の枕元にまた冷たい影が立ってたんだ。そして、まるでささやくような声が聞こえた。「戻ってこい…」誰の声かなんて考える余裕もないほど怖くて、彼女はその夜家を飛び出て、しばらく戻れなかったそうな。
そして、彼女が戻ってみると部屋の中には元妻の写真が一枚だけ、そっと置かれていたという。彼女はその写真を見て、二度とその部屋に戻らないことを決めたらしいよ。元妻の呪いは、どうやらしっかり効いていたみたいだね。
それからというもの、彼女はどこに行ってもとても眠れなくなっちゃったんだよね。夜になるとどこからともなく冷たい視線を感じるし、何かがひそひそ話すような声がずっと頭から離れない。彼女が引っ越しても、その影や声はついて来て、まるでどこかで見張られている気がしてさ。
ある日、もう我慢できなくなって再びお祓いに行ったんだけど、そこで言われたんだ。「これはただの呪いじゃない。この世に未練を残す魂が彼女を引き戻そうとしている。」って。つまり、夫の元妻の怨念があまりにも強く、そして本当は元夫をも巻き込みたがっているんじゃないかってことなんだ。
それに気づいた彼女は、恐ろしくてたまらなくなって、夫との関係を終わらせることを決めたんだ。最終的にやっとその呪いから逃れられたけれど、どこかでまだ元妻の影が彼女を見ている気がして、彼女は永遠にその恐怖を忘れることはないだろうって話
ホラー映画は、恐怖や不安をテーマにした映画のジャンル
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