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妹の宿題を手伝ったお礼に


昔、俺の妹が宿題で相当苦労してたんだ。算数の問題にね。で、俺が手を貸すことにしたんだよ。妹が「お兄ちゃん、助けてくれたら何でもするって!」って約束したからさ。


何時間もかけて、やっと宿題が終わると、妹は一回りしてくるって言って、外に出て行ったんだ。外は真っ暗で、ちょっと寒い夜だったけど、お礼になにか買って来てくれるのかなって思ったわけ。


それからちょっとして、玄関のドアが開く音がしてね。妹が帰ってきたんだ。手には小さくて古びた人形を持ってた。俺は「それがお礼?」って笑いながら言ったんだけど、妹は黙ったまま、その人形を俺に差し出したんだ。


その晩、部屋にその人形を置いて、俺は寝たんだ。真夜中にね、何か小さな声がするんだよ。人形が、本当にか細い声で「ありがとう」と言うみたいな…でも目をこすると、何もなかった。


翌朝、俺が妹にその声のことを話すと、妹は真っ青になって、「私は昨日、家に帰ってないよ」と言ったんだ。つまり、夜中に俺の部屋に人形を置いたのは、妹じゃなかったってことになるよね…じゃあ、いったい誰が?俺は急いで人形を見に行ったけど、そこには何もなかったんだ。全てが夢じゃなかったかって疑い始めたとき、ふと目に入ったのが俺の机の上。宿題の答えが全部消えてるんだ。消しゴムのかけらもない、ただ真っ白に戻ってるだけ。


恐怖で喉が詰まったとき、人形の古びた声がまた聞こえてきた。「宿題を手伝ってくれてありがとう。今度は私が君を助ける番だね」って。


部屋の隅でふと動く影があった。振り返るとそこには…何もいない。ただ、窓が開いてる。風が入って来て、不気味にカーテンが揺れてるだけだった。だけど、空っぽの机の上には、一つだけ異物が。


くしゃくしゃにされた人形の服の切れかけた布が残っていた。それには、何か黒いシミがついてて…ああ、それはインクじゃなかった。何かが俺の肩に触れたような気がして、ものすごく冷たい息を感じた。


背後を振り返ると、そこに妹がいた。「お兄ちゃん、宿題ありがとう」と笑顔で言うんだ。でもどうして?彼女は昨晩家にいなかったはずなのに。


俺が聞き返すと、妹は首をかしげて「私はずっとここにいたよ」と言うの。だけどその瞬間、彼女の顔がゆがんでいく。妹の顔から目が消えて、口が耳まで引き裂かれたような笑い顔に変わっていったんだ。


「妹」は俺にささやいた。「騙されたね。ずっと一緒だよ」と。そう言って、固まったかのように動かなくなる。「妹」の姿は霧のように消えていくんだ。


恐怖で固まってると、隣の部屋から本物の妹が走ってきた。「地震だったのかな?」って。俺は訳がわからなくてただ頷いた。誰にも言えないけど、あの夜以来、俺の部屋で変なことが起きるようになったんだ…キーボードが勝手に打たれる音とか、本が勝手に落ちるとかね。あの人形の笑い声とともにね。


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