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金曜日の夜にちょっと胡散臭いカレー食べに行った


金曜日の夜さ、仲間内で「ちょっと変わったカレー屋があるってよ」と噂になったんだ。場所はなんかよくわからない隅っこにあるし、店の名前も「カリーノヨル」とか変な感じだったけど、興味津々でみんなで行ってみたんだ。


店内はちょっと暗くて、壁には変な装飾がいっぱい。でもね、カレーのにおいはたまらなかった。メニューはシンプルで「今日のカレー」としか書いてない。料金も安いし、まあいっかってことでオーダーしたんだ。


食べ始めると、これがもう異次元の旨さでさ。舌が踊るってこのことだよ。でも、途中で友達の一人が、「なんかこのカレー、ちょっとさ、肉が変じゃない?」って言い出した。他の連中も「うん、なんか普通の肉と違うね」とか言うし、店の親父に聞いてみたんだ。


すると親父はニソッと笑って、「お客さんが気に入ってくれて嬉しいです。実はこれ、特別な肉なんですよ」とだけ言って、それ以上教えてくれなかった。


さあ、店を出る時間が来たわけ。そこでふと気付いたんだけど、壁に飾られてた写真に映ってる人たち、どこかで見たことのある顔ばかりだったんだ。でも気のせい…かな?と、ちょっと怖くなりながら帰路についたんだよ。


次の日、またその話が出たとき、誰かが、昨日いたヤツの中で、今日来ない奴がいることに気づいた。連絡も取れない… 部屋にも帰ってないらしい。いや、まさかね…


でも次にそのカレー屋を探したとき、もうその「カリーノヨル」はどこにも見当たらなかったんだ。まるで、あの店がそこにあったこと自体が、幻だったかのように…警察に行ってみたもんだけど、警官は信じようともしない。


そこで自分たちであちこち尋ね回ったんだが、結局行方知れず。それから数日後、私の家のポストに一枚の写真が… それは、そのカレー屋の壁に飾られていた写真と同じだったんだ。でも、なんと写真の中には昨日まで行方不明だった友達が、店の親父と一緒に写って笑ってる。


背後には「あなたもカリーノヨルを楽しんだ仲間入りです」と不気味なメッセージが… もう、それ以来カレーなんて食べられなくなっちゃったよ。


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